目次
1. 中枢神経系
中枢神経 = 脳 + 脊髄
2. 灰白質と白質
中枢神経の組織は、灰白質と白質に区分される。
【大脳や小脳】
外側が灰白質で、内側が白質のあんころもち仕様。
外の皮(=皮質)が濃い色で、中が白
【脊髄】
外側が白質で、内側が灰白質の大福仕様。
区分 | 特徴と主な脳の場所 | 覚え方 |
---|---|---|
灰白質 |
神経細胞が密集する。 |
灰色のサイボーグ。 |
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灰かぶり「代わりに師匠来て~!」 |
|
白質 |
神経線維が多く集まる。 |
繊維まで驚きの白さ。 |
|
白い脚、つい(ずい)内緒で納涼。 |
3. 脳の構造と機能
脳 = 大脳 + 間脳 + 脳幹 + 小脳
① 大脳
大脳=大脳皮質(新皮質+大脳辺縁系[古皮質])+大脳基底核+大脳の白質(大脳髄質)
大脳は、大脳縦裂によって左右の大脳半球に分かれる。
大脳皮質の言語野に言語中枢があるが、通常は左半球が言語優位。
部位 | 構造と機能【語呂付き】 | ||
---|---|---|---|
大 脳 皮 質 |
新皮質 |
[大脳皮質4つの領域を区分する溝] ① 中心溝・・・・前頭葉、頭頂葉を分ける。 ② 外側溝・・・・前頭葉、側頭葉を分ける。 ③ 頭頂後頭溝・・・・頭頂葉、後頭葉を分ける。 |
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前頭葉(最大)
-錐体路の起始ニューロンが分布する。 -反対側の身体運動を支配する。 -手や顔面など、微妙で複雑な運動を司る部位は広い面積を占める。 【語呂】男前はうんとブローか。 |
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頭頂葉
【語呂】登頂未確認体感で、後悔。 |
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側頭葉
【語呂】即給超ウェルカム。 |
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後頭葉
【語呂】頭の後ろは死角や。 |
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-感覚性情報の統合、理解、判断、意思決定など。 【語呂】東郷連合の判断。 |
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大脳辺縁系 (古皮質) |
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【語呂】本能寺の変、飼い馬の記憶に同情。 |
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大脳基底核 |
【語呂】非美女隠せん、悲嘆にくれん。 |
【語呂】運動しに来てぇ。 |
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大脳の白質 (大脳髄質) |
① 連合線維・・・・同一半球内の皮質の間を連絡。 | ||
② 交連繊維・・・・左右の半球を連絡。[脳梁など]
【語呂】さぁYOU!これに乗りょう(ろう)。 |
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③ 投射線維・・・・大脳と脳幹や脊髄などを結ぶ繊維。[内包など]
【語呂】通しゃ(さ)ないほう。 |
② 間脳
間脳 = 視床 + 視床下部
【語呂】官能的な師匠と歌舞。
間脳(的な)、視床(と)[視床]下部。
視床の後上部(背面)には松果体、視床下部の底部から突き出た下垂体柄[漏斗]の先に下垂体がぶら下がっている。
部位 | 構造と機能 | |
---|---|---|
視床 |
感覚の中継地点。 嗅覚を除く全ての感覚は視床でニューロンを乗り換え大脳皮質に至る。
【語呂】師匠にないちょ(内緒)で外を視る。 |
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視床下部 |
|
自律神経系に対する最高中枢。 【語呂】失笑部下、自立。
【語呂】カブ掘る本日、鯛を食べて血を飲んで。 |
③ 脳幹
脳幹 = 中脳 + 橋 + 延髄
【語呂】納棺中の饗宴。
脳幹、中脳、橋、延。
【脳幹の機能】
- 脊髄から視床に上行する感覚性上行路が通る。
- 自律神経機能や運動機能の中枢がある。
- 意識と覚醒に重要な神経回路がある。
部位 | 構造と機能 | |
---|---|---|
中脳 |
|
【語呂】チューの対抗姿勢にも立ち直り。 |
橋 |
|
【語呂】橋でハイ尿。 |
延髄 |
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【語呂】純子の応援だ。 |
④ 小脳
橋と延髄の背側にある。
部位 | 構造と機能 | |
---|---|---|
小脳 |
|
【語呂】しょの(その)姿勢保持、熟練を強調。 |
脳室
脳の中には、脳脊髄液を産生し、互いに連絡する4つの脳室がある。
①② 側脳室(左右)……大脳半球内部にある。
||
||《室間孔》
||
③ 第3脳室……左右の間脳の間にある。
||
||《中脳水道》
||
④ 第4脳室……正中口と外側口→クモ膜下腔へ。
||
||
脊髄の中心管
側[脳室]、室[間孔]、3、中[脳水道]、4。中心管。
脳脊髄液
脳室 の脈絡叢から分泌され上記の腔所を満たし循環した後は、クモ膜顆粒を介して硬膜静脈洞に吸収される。
髄膜
髄膜名 | 構造 |
---|---|
硬膜 |
[最外層] 内葉・外葉の2葉からなる。
|
クモ膜 |
[硬膜の内面に接する]
|
軟膜 | [最内層] |
4. 脊髄の構造と機能
胸神経(12対)
腰神経(5対)
仙骨神経(5対)
尾骨神経(1対)
左右31対
【語呂】 焼津 、午後行け。
8、12、5、5、1(け)。
焼津市公認マスコットキャラクター
「やいちゃん」
(画像使用承認書受領済)
頸椎 | 脊椎神経の出る場所 |
---|---|
第1~第7頸神経 |
それぞれ第1~第7頸椎の上から出る。 (後頭骨と第1頸椎の間から出るのが第1頸神経、第2頸神経は、第2頸椎の上=第1頸椎の下から出ている) |
第8頸神経 |
第7頸椎の下から出る。 (よって、頸神経の数は頸椎の数より1つ多い8対に) |
胸神経 |
それぞれ同名同番号の椎骨の下から出る。 (例:第1胸椎の下から出るのが第1胸神経) |
腰神経 | |
仙骨神経 | |
尾骨神経 |
脊髄神経根に従って、脊髄の部位も「頸髄」「胸髄」「腰髄」「仙髄」と区別される。
● 脊髄下端は円錐状に細くなり(脊髄円錐)、第1~2腰椎の高さに終わる。
脊髄の内部構造
部位 | 構造と機能 | |
---|---|---|
灰白質 (内側) |
前角 | 運動神経が集まる。(前根を通る) |
後角 |
感覚神経細胞が集まる。 感覚神経の細胞体は、後根の途中にある脊髄神経節にある。 (後根を通る) |
|
側角 |
自律神経細胞が集まる。 交感神経節前ニューロン[胸髄~上部腰髄起始]の細胞体がある。 (交感神経線維は、前根を通る) |
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白質 (外側) |
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5. 国家試験に挑戦!
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